海の森とは

都心の真ん中に私たちが捨てたゴミと建設発生土によって埋め立て、つくられた島を、 美しく豊かな森に変えていくプロジェクトが『海の森づくり』です。
この活動は、東京都港湾局が中心になり、市民や団体、企業やNPOなど色々な活動主体が協力して 進められており、苗木作りや植樹活動、現地での生きもの観察など、様々な活動が行われています。

東京オリンピック開催後に開園を予定していますが、それまでの間は、市民の立ち入りはできません。
しかし、 定期的に行われる特別公開のときだけ市民が現地に立入ることができます。

たくさんの方に現地に来てもらい、海の森の今の姿や様々な環境への取り組みを知ってもらい、
未来の海の森を通じて、未来の自分自身の姿もイメージする一つのきっかけになったら嬉しいと考えています。

みんなでつくる海の森

「海の森」は『いろいろな人が公園作りに協力』して作られています。
通常、公園がオープンしてから、市民ははじめて公園に入って利用します。
しかし、ここでは、苗木をつくって、その苗木を植える「植樹」、
そして、植えた木を育て森にしていく「育樹」など、公園づくりのいろいろな活動を、
たくさんの人や団体、企業が協力して進められている とても珍しい公園です。
これまで植樹に協力してくれた人は約1万5千人以上!
これだけの人たちの思いが込められて作られた森は、世界中をさがしても他に例がありません。

リサイクルの視点で考える海の森

「海の森」の地下部分には、1973年から1987年の間に出た1230万トンものゴミが埋め立てられています。このゴミの山にみんなで苗木を植え、美しい森に生まれ変わらせるのが「海の森」プロジェクトです。 分別が徹底されていない時代のゴミなので、いろいろなものがまぜこぜに埋められていますが、 苗木を植えても元気に育つように、その基礎作りには、工夫が凝らされています。
ゴミと建設発生土をサンドイッチ構造にして、その上をさらにリサイクル土や建設発生土で覆い、 植えた木に、ゴミの影響がないように十分に注意した整備が行われています。
「海の森」を訪れたら、足の下にたくさん埋められたゴミのことを思い出してください。

『風の道』の起点となる海の森

東京都は、水と緑の回廊で包まれた、美しいまち東京を復活させることを10年後の東京の姿として目標に掲げています。「海の森」はこの取り組みの起点となる緑地で、海の森から、お台場、晴海、築地、皇居、新宿御苑、明治神宮と続く、大規模緑地のひとつとして作られる予定です。
将来これらの緑地は街路樹でつながり、緑の回廊となり、海からの風を都心に導く「風の道」としても期待されています。

また、約88ヘクタール(日比谷公園の約5.5倍)ある海の森には、スダジイ、タブノキ、エノキなど約30種類の苗木を48万本、植える予定です。これらの苗木が成長していきながら二酸化炭素(CO2)を吸収することで、いま世界中で問題になっている地球温暖化の改善にも役に立つと考えられています。

海の森がはぐくむ生きものたち

海の森には、タブノキなど冬にも葉っぱを落とさない「常緑樹」、オオシマザクラやヤマグワなどの秋に葉を落とす「落葉樹」の他に、ヤマモモなど鳥や昆虫が好きな木などいろいろな木が混ぜて植えられています。いろいろな種類の木を植えることで、それを利用するいろいろな鳥や昆虫が集まってくる、豊かな森になるからです。
森づくりはまだまだ途中ですが、生き物たちはもうこの森を見つけてやってきています!
どんな生き物たちがいるのか、みんなで発見してみてください。

 

 【写真左】植えられたアキニレに集まるハナムグリとゴマダラチョウ
 【写真右】成長して実を結んだヤマモモ

詳しくは東京都海の森専用サイトをご覧ください。