人と自然が調和する持続可能な社会をめざして、
森づくりを中心とした様々な活動に取り組んでいます。

かつて私たちは、豊かな自然と多様な生き物を身近に感じ、その恵みから日々の糧を得ながら暮らしてきました。それはまさしく、人と自然の持続可能な関係でした。地球環境の危機が叫ばれ、持続可能な社会のあり方が問い直されている今、私たちはもっと自然とふれあい、その声に耳を傾ける必要があるのではないでしょうか。 樹木・環境ネットワーク協会は、そんな思いをもつ人々が集うNPO法人です。「人と自然が調和する持続可能な社会」を実現するためには、まず自然の大切さを実感し、物質的・経済的豊かさだけでは得られない本当の豊かさに気づくことが大切だと考え、「森を守る」「人を育てる」「森と人を繋ぐ」をテーマとした様々な活動を展開しています。 ひとりひとりの思いを集め、カタチにするために集う場所でありたい。当協会の「聚(しゅう、「集」の旧字体)」という愛称には、そんな思いが込められています。あなたもぜひその思いを、私たちに、森に、社会に、届けてください。

なぜ森や里山を守るのですか?

不健康な森が増えています。

気候が温暖で雨が多い日本には、国土の約7割にあたる2500万haの森があります。そのうち約1000万haは、人が木材を採るために苗木を植えて育てた人工林です。東南アジアやアフリカでは、燃料にするための薪の採取や畑や工場を作るための伐採が原因となって、毎年多くの森が減少していますが、日本の森には別の問題があります。建材や燃料として国産の木材が使われなくなったために、人工林の手入れをする人が減り、荒れた森が増えているのです。適度に間伐したり、曲がってうまく育たない木を切ったりしないと、森の中は暗くなり、草が生えず、虫や動物が住めない不健康な森になってしまいます。不健康な森は保水力や土砂流出を止める力も弱く、自然災害の原因にもなります。

里山という持続可能なシステム。

その代表的な例が里山です。日々の暮らしに必要な水、炭や薪、木材、きのこや山菜などを集落の近くにある山林から得ることによって、森に光が入り、植生が維持され、動物や昆虫、菌類まで含めた豊かな生態系が生まれる――それが里山の暮らしです。人々は、森から取りすぎたり、逆に木を切ったり草を刈ることを怠けたりすると暮らしが維持できなくなることを経験から学び、結果的に森の多様性を維持しながら自分たちの命も維持できるシステムを作り上げました。そしてそのような暮らし方を親から子へ、孫へと受け継ぐことで、人と人、人と自然との関係や、それらが作り出す美しい風景を守ってきたのです。

良好な関係を次の世代へ伝えるために。

森を守るために、なぜ人が手を入れなければならないか。そう問われたら、あらためてこう答えたいと思います。 森を健康な状態に保ち、森が育む生物たちの多様性を取り戻すためには、手を入れることが必要です。そうすることで、人と自然の持続可能な関係も維持することができます。また、周辺の地域から様々な年代の人たちが参加することで新たなコミュニティが生まれ、人と自然の関係を学び、次の世代へ伝える場としても機能するようになります、と。 自然の中で楽しい思い出をたくさんつくった子どもたちは、豊かな自然を次の世代に引き継ぐ担い手となってくれるでしょう。こうして、緑と人と生物たちの良好な関係が築かれていくのです。

都会に住んでいても、ちょっと足を伸ばせば、森の空気を吸い込み、木や土に触れ、自分も自然の一部だと体全体で感じながら、さまざまなことを体験し、学ぶことができます。そこには地球規模の環境問題にも生かせる知恵があり、次の世代を担う子どもたちの心身を育み、感性を磨くチャンスがあります。さあ、今度のお休みは、森へ行ってみませんか?

pagetop